都会の介護施設の通勤事情

介護士は、早番や遅番など勤務時間が不規則になりがちで、公共交通機関での通勤が難しいケースもある。そのため、マイカー通勤を希望する介護士も多いのだが、都会の介護施設では職員用の駐車場が完備されていない場合もあるため注意が必要だ。特に、都心部にある施設では土地の確保が難しく、駐車場まで費用をかけて用意するのが難しいという事情もある。施設によっては近隣の駐車場を借り上げ、補助金を支給するなどの対応をとっていることもある。しかし、自己負担が発生したり空きがない場合もあるため、事前の確認が必須といえる。

マイカー通勤を希望する場合は、求人情報を確認する際に駐車場の有無や自己負担の有無、駐車場までの距離などを確認しよう。見学や面接の際に、施設に直接確認するのもおすすめだ。その際、駐車場の空き状況や、今後利用者が増えた場合にも駐車場を継続して利用できるのかなどを確認すると安心だ。

もし、施設が駐車場を提供していない場合は、公共交通機関を利用する方法や、自転車通勤、バイク通勤など、他の通勤手段も検討する必要がある。その際には、自宅から施設までの距離や時間帯による交通状況、交通費などを考慮して、無理なく通勤できる方法を選ぶようにしよう。なかには職員用の送迎バスを独自で運行している施設もあるので、しっかり調べてみるとよいだろう。通勤は毎日のことなので、ストレスなく働けるかどうかを左右する重要なポイントとなる。介護の仕事は、体力的に負担が大きい仕事でもあるため、通勤で疲弊しないよう事前にしっかりと情報収集を行い、自分に合った働き方ができる施設を選ぶように心がけよう。